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水面下

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漣×タケル(※R18)

童貞の漣と、タケルが優勢な漣タケ。

知らないことを後悔しろ。

ぐちゅり。と、音が部屋に響いた。

 血液が集まり熱く張り詰めたピンク色に染まったペニスは手で優しく上下に触れるとビクリと反応し、さらにいっそう硬さを増した。
「っ……ここまでなるなんて、知らねーぞ……」
「俺だって知るかよ、一丁前にデカさだけはもちやがって……」
 大河の手の中には牙崎のペニスが握られ、シュッシュッとリズム良く擦ると牙崎の唸る声と共に、それはドクンドクンと脈を打った。大河は牙崎の張り詰めたペニスを眺めてゴクリと生唾を飲み込んだ。
 着替えの時や、みんなで一緒に銭湯に行った時に牙崎の男性器を目にする機会は何度かあったが、熱を持つとこんなに大きくなるとは思わなかったのだ。

 そもそも何故こんなことをしているのかといえば、牙崎が大河の自慰行為の最中に勝手に部屋にやってきて目撃しては「何してんだチビ…小便したいならトイレいけよ……」とわけのわからないことを言い始めたので呆気にとられ「ち……っが…オナ……、ニー……したことないのかよオマエ…」と返せば「しらねー」と、それはもうマジで知らないオーラ全開で言い放ってきたのだ。
 自分より年上なのにそういう経験してないのかと、いやどうやって性処理してたんだコイツと、大河は驚きすぎて萎えてしまったのだが、その様子が気にくわなかったのか牙崎は「何してたのかわかんねーから見せろ」と言い始めた。
 しかし大河はそんな気分でもなかったため、どうせならオマエが自分でやって理解しろと言わんばかりにベッドに引き寄せ倒したあと、牙崎のペニスに手を掛けたのだ。

「くそ……なんだかゾワゾワする」
「興奮してるからだろ、それくらいわかるだろ」
「ライブしてる時とはちげぇ」
「あたり前だろ…馬鹿か。もういい早く出してみろ」
 大河はじわじわ競り上がってきてるのであろう牙崎の精液を吐き出させるべく、睾丸を軽く揉んでやりながら、もう片方の手でカリを指の腹で囲い、軽く擦ってから先端を指でぐりぐりと刺激した。
「く……っ!う、ふぅっ……!」
 するとびゅくびゅくと牙崎の先端から白い液体が飛び散り、大河の手にべたりと汚した。
「はー……っは……ンだこれ……たまに出るやつじゃねーか…」
「……さすがに見たことはあるんだな」
 軽く指で白濁を擦ると少々粘りが強い様子に、確かに恐らく自然に出ること以外に出してるとは思えないものだった。
精液を少し弄んでいると、大河も下半身にズクリと熱が集まるのを感じた。
 どうやら熱に当てられて自身も興奮していたらしい、晒け出していた自分のペニスはムクリと頭をもたげていた。
「……は……っ」
 牙崎の精液で濡れた手で、徐に自身に触れる。
 足を投げ出して座っていた牙崎の太股部分に跨がりながら、立ち膝の状態で自慰をする姿はさぞ痴態であろうが、そんなことはもうどうでもよかった。
「ンだよ……コーフンしてたのかよ」
「うるさいな……ん、くっ……」
 手が濡れているからか、通常よりも滑りがよくて大河が擦るたびにぬちゅぬちゅと水音が鳴り、自身からも溢れ始めた透明な液体と混じり、扱く掌は止められることができなかった。
「は、はぁ、ふぅ……っ」
「………ッく……」
 自身の熱を弄ぶことに集中しすぎて、今自分がどんな表情をしてるのか大河にはわからないのだろう。時おり体をビクつかせながら熱い吐息を溢す姿を見て、牙崎は釣られるように、まだ物足りなさを感じていた牙崎自身のペニスを掴み、大河の姿を眺めながら手を動かしはじめた。
「チビ…気持ちよさそーだなァ?」
「……ったり前だろ……あ、っく……」
 うっすらと目を開けた大河の瞳に熱と涙が浮かんだかと思うと、大河は腰をビクビクッと前後させると精液を自分の掌に吐き出した。
 捕らえきれなかった白濁は牙崎のペニスにも掛かってしまい、その状態に牙崎も大河もなんともいえぬゾクゾク感が全身を覆った。大河は下半身の疼きにゴクリと喉を鳴らすと、精液でベタベタの手を牙崎の反り勃つ熱に重ねる。
「オイ……オマエ……まだ足りないんだろ……」
「まーな……」
「……もっときもちいいこと、教えてやる…」

 大河は牙崎のペニスに自分の精液をべたりと軽く擦り付けた後、まだ濡れたままの自分の手を前から自身の後孔に触れ、すりすりと入り口を撫でて皺を軽く伸ばせたことを確認すると、つぷりと一本、指を挿入しはじめた。
「ン、く……っう……っ」
 指の圧迫感に耐えるように、大河がきゅっと唇を噛み締める。普通は排泄器官である箇所を弄び始めた姿に、牙崎は思わず動揺したが、熱い吐息が増しつつ気持ち良さそうに指を抜き差ししている姿を見て、心臓がドクンドクンと鳴った。
「チビ……なにして……」
「いいから、黙って…見…、あ、ン…ッうッ…」
 指を二本に増やし、ぐちぐちと入り口を広げながら気持ちの良いところに大河は触れ続ける。立ち膝でいるのが辛いのか、大河の太股はぴくぴくと痙攣して震えていた。
 やがて大河は、ンッ…っと息を大きく飲み込んだあと、身体を震わせながらはーっと大きく息を吐き出した。じっとりと肌に汗が浮かんでいる。大河がちらりと牙崎を見ると、牙崎は大河の艶めく秘部に目線が釘付けになっているのかこちらの視線には気づかないようだった。
「……おい」
「!!……なんだよ……」
 呼び掛けにびっくりした牙崎は、バッと大河を見て、止まった。
 大河は紅潮しつつ瞳をうっすらと閉じながら、足りない、とでも言いたそうな顔で見つめてきたからだ。

 なんだ、そのカオ、見たことねェ──

 ぶわっと、牙崎の中で熱が一気に身体中を駆け抜けた。
「……ココ、入れて、みるか?」
「……は?……ナニを……」
「……オマエの」
 後孔から抜いた指で入り口をぐにっと広げながら、物足りないんだろ?と、大河の唇が動く。
 ゴクリと、牙崎の唾を飲み込む音が、明確に、二人の耳に届いた。

 十分な反応だなと、大河はふと口角をあげながら足をずりっと動かし牙崎に近づいた。そして可否も出ぬまま大河は自分の後孔に牙崎のペニスを宛がった。
「なぁ……どんな感じか、試してみたいか?」
「ばっ……チビやめ……!!ぐっ…!」
「んっ、く、ああっ!!」
 牙崎の制止なんか知るかと、大河は重力に任せて腰を落とした。ぐちゅんっと言う音と共に、牙崎のペニスは全て大河のなかに飲まれていった。お互い濡れていたせいで幸いにも痛みも滑りの悪さもなかったが、一気にお互いを受け入れたせいで結合部はジンジンとしていた。
 しかしそれも次第になくなると大河は無言のまま、はぁっと息を吐きながら牙崎を扱くように腰を上下に揺らした。
「く、う……っチビ……なん、だ、これ……!!」
「あ、あっ、は、んん……っ」
「ぐ、答え、ろ……っ!!」
「なんだって、いいだろ……ッひ…あッ」
「あ、はァッ…ッふ…ッ」
 大河はぎゅっと目を閉じながら、腰を揺らすことに集中しているようだった。時おりきゅうきゅうっとナカを締め付ける動作に、ひどいくらいの熱さと自身全てを扱かれる刺激に、牙崎はチカチカと目眩を起こしそうになった。
大河のナカに包まれて、気持ちよすぎてどうにかなりそうだった。
「やべェ……コレ……ッ」
「んん、はぁ……っはは……きもちいいのか」
 牙崎が真っ赤になりながら、口を開いてひゅうひゅうと酸素を求めて呼吸をしている姿を見て、大河はニッと笑った。
 その大河の手慣れたような余裕そうな姿を見て、牙崎はジリッと胸の中で何かがざわついた。
「テメー……は、これ、初めてじゃねーのか……」
「……どうでもいいだろ」
「……ッ!!」
 有無のない回答に牙崎は納得できるわけがなく、イラッとした感情が沸き上がると共に大河の少し浮いていた腰を掴み、一気に自身を突き上げた。
「ヒッッぁああ!!!」
ズドンッと突然、奥まで押し込められた衝撃に大河はビクンッと身体を仰け反らせた。
「ア、あ、ハッ……ヒッ……」
「ふー……っふっ、はー……」
 そのまま、牙崎は何度か掴んだ腰を持ち上げつつ自分でもペニスを突き上げる、そのたびに大河の奥に辺り腸内に形を吸われじゅぽじゅぽと吸い上げられる感覚に襲われた。そして大河もまた満更でもなさそうに、突かれるたびに首を反らして天に助けを求めるように上を向きながら、ヒッと声を上げて口から赤い舌を覗かせる。
「…チッ……!」
 こちらを見ない様子がなんだか気に食わなくて、牙崎はまた大河から一気に引き抜くと再度勢いよく突き上げた。
「ッアアア!!ッ…あ、あ、ああ…!!」
「はッ……くっ……」
 擦られていた甘い快楽と、強引な挿入に奥がジンジンとして、大河は思わずぎゅうっとナカを締め上げると、その衝撃で牙崎はびゅくびゅくと熱を大河のナカに吐き出した。その熱で大河もまた身体を震わせ、腰をぴくぴくっと痙攣させた。

 二人の息づかいが暫く乱れ続けると、息を飲み込んだ牙崎が大河の腰を掴んだまま、挿入した状態で自分の身体を持ち上げたかと思うと大河をそのままベッドに倒し上に覆い被さった。
 大河の太股から脹ら脛まで掌を滑らせると、足を広げさせその中心に牙崎が身体を滑り込ませて己の腰をグンッと重力に任せて押し込んだ。
「アッ!ヒッあ、あ、あああ!!」
「ッ……!オラ……欲しかったんだろ!!」
「はっあっアアッん、く……っや、あ、あ!!」
 牙崎は、先ほどまで大河に主導権を握られていた状況からうって変わり、大河が欲しがっていたのだろう刺激を思い通りくれてやろうと、腰を何度も叩きつけた。肉のぶつかり合う音と、潤滑の代わりになっていた互いの精液が挿入のたびに泡立ちぐちゃぐちゃと音をならす。
 揺さぶるたびに大河はガクガクと腰をうねらせ、快楽でバカになりそうなのか頭を反らして左右に振った。
 その乱れた姿に牙崎は胸の内に現れた疼きから「もしかして、他の誰かにもコレを見せたのか」という感情が駆け抜ける。その瞬間チッと舌打ちをして、牙崎は足を支えていた片方の手で大河の顎を掴み、ぐいっと顔を寄せた。
「ハァッ……!あっ、む、ぅう……!!」
 乱暴に唇を重ねると、ガチリと歯が当たったがそんなもの知ったことかと、歯を割り舌を挿し込むと大河の舌を吸い上げ食らいつき、ぐちぐちと乱暴に絡ませた。
 そもそもキス自体初めてだったのに、こんな初めての行為の最中に初めてキスをするなんて思わなかっただろう。こんなの色気もクソもないが、ただただ今は大河の全部を食らってやりたい衝動に駆られた。
 舌が痺れる中、牙崎は己の腰を引き熱をギリギリまでゆっくり引き抜く。すると排泄的な感覚に大河はぶるぶるっと身体を震わせた、その様子を確認してからまた、奥までミチミチと挿し込み、それを何度か繰り返したあと今度は大河がより反応を 示す箇所を狙ってゆっくりと挿入を繰り返した。
「あ、あ、あ!!それ、いやだ……っんんんんッ!!」
「きもちいークセに、くはは……っ」
「あああっ!!あ……、ハァッ、あー……っあ、はぁ、んっああ!!」
 繰り返し繰り返し与えられる快楽により電流が頭を真っ白にさせるのか、大河の虚ろな瞳からは生理現象のように涙が溢れていた。
 内部からの刺激ばかりで蔑ろにされていた大河自身は、熱を吐き出せずにパンパンだったが、ごりごりと前立腺を刺激されているうちに先端からは押し上げられた精液がこぼれポタポタッと腹を汚した。射精でもない初めての感覚に大河は脳が熱で焦げそうだった。
「ハーッ……ハーッ……チビ……ッチビ……!!」
「んッんっあ、あ、も、はや、く、出……せ……っ!!」
 いつまでたっても満足に射精もできず、牙崎のじれったい快楽に大河はもう耐えられなかった。大きな確実な波がほしかった。
 大河はきゅうっと中を締めながら腰を揺らし始める。
「っせぇな……!!」
 大きく締め付けられた熱は耐えられるはずもなく、牙崎はピストンを繰り返しながら奥をゴリゴリと突き上げた。
 合わせて大河も腰を揺らしながら、張り詰めた己自身を扱きはじめた。お互いの熱に、自分の熱に集中した二人はやがて大きく身体を跳ねさせた。
「は、はァ、あ、ちび、う、……ぐぅ……っ!!」
「……ッ!!あ、アッッあああッ!!」
 ガクンッと大きく身体を揺らしたあと二人の動きは止まり、牙崎の先端からは再び精液がびゅくびゅくと大河の中に注がれた。大河は注がれる熱を感じながら、己の先端から勢い良く吐き出された精液を腹の上にぼたぼたと落としていった。
 快楽の波にしばらく飲まれているのか、牙崎が腰を少し揺らすと小さく声が聞こえたので、そのままズルリと引き抜くと情けなく広がった後孔はひくひくと開閉した。そして腸の運動に押し出されるようにごぷっと精液がこぼれた。

 この行為がなんのためにするものなのかを理解していないのに、牙崎はその光景を見てなんとも言えない達成感と満足感と、優越感に満たされた気がした。
「オレ様の……他のヤツと比べて一番ヨかったろ」
 その言葉に、ぼうっとしていた大河は口許を上げて、笑った。

「……さあ、どうだろーな」


 本当は、一人でするばかりで、誰にも抱かれたことはないけれど。
 ナニも知らないオマエに、教えてなんかやらない──



知らないことを後悔しろ。

2019/09/19 Site up
2018/11/08 Create

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